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心の病気|パニック障害経験者が語る克服方法|原因は何?

こんにちは。
ひめです。

フランスでは、今日で、外出制限令(confinement)が出て16日目となりました。
ロックダウンが始まってから、2週間が経ち、私自信は、この引きこもり生活も少しずつ慣れてきて、当時に比べると心も落ちついてきています。
ヨーロッパでは、サマータイムに突入し、日照時間も長くなり、また、最近はお天気もとてもいいので、外出は食材を買いに行くくらいしかできませんが、この気候も心を穏やかにしてくれるプラス要因の一つだと思います。

一方で、マスクも足りない中で、医療従事者の方々は毎日戦場に向かっている状況で、私が出来る事と言えば、家にいることしかない。 “ Restez chez vous”=家にいよう
この言葉ばかりを耳にします。
労働力がとても偏っていて、元気なのに何も出来ないことへのもどかしさを感じることはあります。
また、ロックダウンによって突然日常生活のスタイルが変わり、家庭内暴力の増加など、様々なメンタル面での問題もフランス国内では出てきているようです。

さて、今日のタイトルは、「【体験談】心の病気|パニック障害経験者が語る克服方法|原因は何?」。ということでパニック障害の話です。
今日、この記事を書こうと思ったのは、世界的に動揺を隠せない状況で、メンタルのケアは必要不可欠だと思ったからです。

実は、私もパニック障害の経験者の1人なのです。
もう発作は出ていないので完治したとは思っているのですが、この病気の苦しさや大変さは「パニック発作」を発症した人しか分からないと思います。
また、どのように対処すれば確実に治るという完璧な治療方法も確率されていない為、私も「パニック障害」を煩っていた時は、藁にもすがる思いで、色々な人の経験談を読みあさりました。

私の克服経験が少しでも今パニック障害を煩っている人達に希望を与えられればいいなと思い、今日は記事にしています。

パニック障害ってどんな病気?

「パニック障害」とはどのような病気なのでしょうか。
思い当たる理由も無く、突然理由もなく激しい不安に襲われて、心臓がドキドする、めまいがしてふらふらする、呼吸が苦しくなる、心拍数があがる、血圧が急上昇する、場合によっては死んでしまうのではないかという恐怖を覚えることもあります。
このような発作的な不安や体の異常な反応は「パニック発作」と呼ばれていて、パニック発作がくりかえされる病気をパニック障害と呼んでいます。

パニック障害の症状とは?
  • 動悸がする
  • 心拍数があがる
  • 血圧が上がる
  • 汗が出る
  • 体が震える
  • 息切れがする、息苦しい
  • 窒息する感じがする
  • 胸が痛い、胸苦しさがある
  • 吐き気、おなかの苦しさ
  • めまい、ふらつき、気が遠くなる感じ
  • 自分が自分でない感じ
  • 自分がコントロールできない
  • 死ぬことへの恐怖
  • 感覚まひ、うずき
  • 冷たい感覚、あるいは熱い感覚がする

パニック発作は、上記の症状が突然表れて、10分以内にピークに達すると言われていますが、個人的には、10分でピークに達することもあれば、そのピークが数分から数十分のかけて持続することがあると思います。

また、パニック発作を繰り返しているうちに、パニック発作になったときの苦しさや怖さから、「また、あの不安が襲ってくるかもしれない」という漠然とした不安が常につきまといます。これを「予期不安」といいます。
この予期不安を感じて、電車や人混みを避ける、頼れる人がいない状況や一人で出かけることを避ける、あるいはエレベーターなど逃げられない場所を避けるようになることがあります。
また、私の場合は、パニック発作がおこっていることを気付かれたくないという気持ちが強かったので、仕事中、緊張する度に発作の予兆のようなものが起こっていました。

【体験談】初めて発作が起こった時|当時の状況

4年前、私は生まれて初めてパニック発作を経験しました。

場所は大型スーパーマーケット。
普段よく行くスーパーマーケットの1つで、その日は特に体調が悪いとかいうことはありませんでした。
フランスの大型スーパーマーケットは、イメージしにくいかもしれませんが、コストコのような感じでしょうか。陳列棚が横にも縦にも長くて結構、圧迫感があります。
また、レジも並ぶ事が多く、出入り口には、ガタイが大きいガードマンが万引き防止の為に仁王立ちをしていて、日本のコンビニのように、簡単に出入りできる雰囲気ではありません。

この日は、食料品を買いに来ていて、ちょうど、チョコレートを買おうとしていた時の事でした。チョコレートの陳列棚にたくさん並んでいるチョコレートを見ていた時の事。

いつも買っているお気に入りのチョコレートが売り切れている。

いつもと違うチョコレートを探す。

何を買っていいか分からなくなる。

頭が真っ白になる。

心臓がバクバクする。

怖くなって、取りあえず、1つ手にしたチョコレートを持ってレジに並ぶ。

スーパーを出て、家に帰る

心拍数が治まらないので病院に行く。

病院で心拍数160と判明。

病院に行った時には、心拍数は治まっていないものの、先生とは普通に会話する事ができたので、取りあえず、今日は家に帰ってゆっくりしてください。と言われて帰宅しました。

次の日から、たくさんの検査をしました。
フランスでは、検査は、ラボラトアと行って病院ではなく、検査専門の機関で行います。
血液検査、24時間血圧測定、24時間心連図測定など。
結果、いづれも異常なし。
全ての検査結果を持って再診してもらったところ、
「異常はありません。。おそらく疲れていたのでしょう。またもし同じような事があれば、来てください。」
と先生に言われました。

私は、そんな訳ない!あんなに心臓がバクバクして頭が真っ白になって、もう死ぬかと思ったのに・・・ということで、セカンドオピニオンを受けました。
そこで同じ事を説明して、また別の血液検査をしたけれど、原因が見つかりませんでした。
結果、セカンドオピニオンでは、もともと「白衣高血圧症」といって、病院に行くと血圧が上がるという持病を持っているので、おそらく、急に血圧があがったのでしょう。
と血圧を下げる薬と、発作が起きた時の「とんぷく」をもらっただけでした。

その時は自分が「パニック発作」を起こしたとは微塵も思っていなかったのです。

しかし、数日後、1週間以内にまた同じ事が起こったのです。
1回目程、酷くはなかったのですが、同じ大型のスーパーで買物をしていた時のこと。
また、頭が真っ白になって、胸が苦しくなって、早くここからでなきゃ!と急いでレジを済ませて出て来ました。

そこで、初めて私はインターネットで、この症状は何なのか、調べ始めました。
その時に分かったこと。それが「パニック障害」という心の病気があるということ。
ただ、私は本当に「パニック障害」を煩っているのかどうか定かではありませんでした。
心とカラダは相互作用で影響を与え合っていると頭では分かっているものの、どうしても心の病気だということを認めたくなかったのだと思います。

しかし、パニック発作を発症以来、大型のスーパーに行くことが怖くなりました。
これは、典型的な「予期不安」です。
誰かと一緒だと行くことは出来たのですが、自分1人だと、スーパーではなく、八百屋、魚屋、肉屋、パン屋など、小さい専門店で買う事が増えました。
また、青空の下のマルシェでは、そのような発作は一切おこりませんでした。

また、私の場合、パニック障害でよくある、「地下鉄やバスに乗れない」という症状は、あまり出なかったのですが、閉鎖的な空間で、「自分の意志ですぐに出る事が出来ない」場所、(例えば、ミーティングの会議室の中、取引先との商談室、気を使う人との食事の場、など、ありとあらゆるところで、頭が真っ白になったり、自分が自分でないような感覚に陥ったことがありました。

また発作の他には、緊張する場面に出くわすと、キーンという耳鳴りのほか、人の声が聞こえにくくなったり、耳に水が入っているようにな聴覚障害を起こしていました。

ここで、精神科や心理カウンセリングなどに行けばよかったのかもしれませんが、「パニック障害」と認めたくなかったこと、フランス語でカウンセリングをしたところで、解決するとは思わなかったこと、また、薬に頼りたくなかったので、だましだましこの「パニック発作」と「予期不安」付き合う日々を送りました。

【対処法】パニック発作が起こったらどうする?

はじめの頃は、パニック発作が起こるのが怖くて外出は最低限にしていました。
私の場合、家にいる時、また、日常生活において、毎日のルーティーンの行動を行っている時は「パニック発作」は出にくかったと思います。
ただ、人混みが怖かったり、施術中に発作がおこったらどうしようと思って、美容院やネイルサロン、歯医者に行かなかったことを覚えています。

ただ、私の場合は、診断されたわけではないので、「パニック障害」とは自分で認めていませんでした。心のどこかでそうなのかもしれない。とは思っていましたが、きっと症状は軽いはず。とか、きっと日本とフランスとで生活環境が違うからストレスが溜まっているだけ。とか・・・
「きっと私はだいじょうぶ」と思い込み、生活をしていました。

しかしながら、仕事に行っては、軽い発作が出て、頭が真っ白になって、急いで外の空気をすいに行ったり、スーパーにがんばって行っても途中で気分が悪くなりレジにハアハア言いながらレジに駆け込んだり・・・色々な辛い経験は数ヶ月続きました。

ただ、本当に少しずつ、この「パニック発作」と付き合う方法も見つける事が出来るようになりました。

私の発作回避方法

発作が起こりそうになったらその場を離れる

まず、発作が起こりそう!と思ったら、出来るだけその場を離れます。
スーパーの中なら、すぐに外に出る。地下鉄の中なら次の駅で降りる。など。
すると、風船がしぼむように、胸の痛みが和らいだり、頭から空気が抜けていくような気持ちになり、発作が静まります。

水を飲む

私の場合、けっこう効果があったのが水を飲む事です。
特に、耳鳴りがしたときや、胸が頭に血がのぼるような症状が出た時にききます。

ミント系の飴やタブレットを口にする

これも水を飲むことと同じような効果をもたらしてくれました。
特に、地下鉄や、やばいと思った時に口の中に入れると、胸の鼓動が治まりました。

外の空気を吸う・深呼吸をする

深呼吸をするといいと、何かの記事で読んだのですが、私は発作が出そうな同じ場所で深呼吸をしてもあまり効果がありませんでした。外に出る、または、窓を開けるなど、外の空気を吸い込むと気持ちが楽になりました。

自分で手をつまんで「痛い」という刺激を与え、その刺激に集中する

これは、傷がつく可能性があるので、おすすめはしませんが、会議中や人と話している時に、耳鳴りがしたり、頭に血がのぼったりすると、自分の手をつまんで「痛い」という刺激に集中することで、発作を押さえていました。
発作を押さえるというよりは、話している相手に気付かれないようにしているという感じでいたが、その場しのぎには使えました。

常にとんぷくを持ち歩く

私は、薬に頼ることはあまりなかったのですが、頓服だけは持ち歩いていました。
財布の中と化粧ポーチにお守りのように入れていました。なぜ、2箇所に入れていたかというと、はじめは、化粧ポーチにだけ入れていたのですが、一度、家に化粧ポーチを忘れて外出してしまい、「とんぷくがない」という不安から発作が起こりそうになった為、2箇所に入れるようになりました。

人によって対処方法は様々だと思います。これはあくまでも私の対処方法ですがご参考にしてみてください。

パニック障害|克服までの期間

フランスで「パニック障害」の症状に悩まされていたものの、精神科の診察を受けていなかった為、一時帰国をした時に思いきって精神科に行ってみました。
パニック障害の症状が出てから、半年くらいたった頃でした。

病院で、診察はしてもらえたものの、診察結果は・・・
「心の病気というのは、1度の診察では、診断できない」とのことでした。

私はすぐにフランスに戻ってしまうので、「パニック障害」の症状ではあるけれど、1度の診察では判断出来ないので、薬の処方も「とんぷく」しかできません。とのこと。

私が行った精神科では、「パニック障害」は薬で発作を押さえるという治療方法が一般的のようでした。抗うつ剤で発作を押さえるのですが、薬のコントロールをしなければいけないので、定期的な診察が必要とのことでした。
私の場合、数日中にフランスに帰ってしまうから、治療は出来ないとお断りされたのでした。笑

ただ、この日本一時帰国に際し、往復の飛行機で全く発作が出なかったことが少し自信に繫がったのか、発作が出る間隔が、1週間に1度くらいだったのが、2週間に1度くらいになり、1ヶ月に1度くらいになり・・・だんだんと長くなっていったのです。

私の場合は、1年半〜2年くらいでほとんど、発作が出なくなりました。
大型スーパーも美容院も歯医者もどこに行っても発作が出る事はなくなりました。
今では、とんぷくも持ち歩いていません。

ただ、今でも「パニック障害」の怖さは忘れていません。
時々、イライラしたりストレスがたまってくると、頭に血がのぼったり、耳がきーんとすることはあります。(たぶん、これは、パニック障害に限らず、人それぞれストレスがたまった時に起こる症状なのだと思いますが・・・)
そんな時、ふと、発作は起こらないのですが、予期不安が頭によぎることはあります。

まとめ

今日は、【体験談】心の病気|パニック障害経験者が語る克服方法|原因は何?

と題して、私の体験談も含め、パニック障害の克服方法についてご紹介をしました。
私の場合は、投薬治療は行いませんでしたが、投薬治療を否定している訳ではありません。
心の病気は、まだまだ未知の領域が多いので、何が正解なのか、何が克服の近道なのか、立証されていない部分が多いのです。

薬で押さえ込む方が、効果が出る人も入れば、薬では効果が期待出来ない人もいます。
そして、治療には時間がかかります。

私の場合は、治療というよりは、うまく、「パニック発作」と付き合って暮らしていました。もちろん、発作が続いて、家から出られなくなるかもしれないという不安で一日中大泣きしていたこともありました。
でも、少しずつ、少しずつ、状態はよくなっていきます。
焦る気持ちも分かります。でもきっと大丈夫。
いつか必ず、克服することが出来ます。
強い意志を持ってください。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。

あ・びあんと!

 

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