こんにちは。ひめです。
2019年4月15日の夕方に発生した大火災によって
大聖堂の屋根と小塔が焼け落ちてしまったノートルダム大聖堂。
一連の映像が世界中に衝撃を与えたのは記憶に新しいことでしょう。
シテ島にそびえ立つフランス・カトリックの総本山である、
ノートルダム大聖堂。
12世紀から17世紀にかけて約170年間の月日を費やして
建てられた大聖堂が、火事で燃えていた日は忘れられません。
パリ中で、フランス中、いや世界中でショックを受けた方々がいた
出来事だったと思います。
年間1300万人以上の観光客が訪れていたノートルダム大聖堂は、
ユネスコ世界遺産登録で、パリの象徴の1つでもあります。
今日は、ノートルダム大聖堂の歴史や、現在の状況、今後の展望について
書きますね。
ノートルダム大聖堂の概要
ノートルダム大聖堂はローマ・カトリック教会の大聖堂のひとつです。
ノートルダム(Notre Dame)とはフランス語で
(notre「私たちの」-dame「婦人」)の意味で、
キリスト教の聖母マリアを指し,ノートルダム聖堂とは,
「聖母マリア」をに捧げられたものであることを示しています。
ノートルダム聖堂というのは、パリ以外にも、
実は世界各地に点在していて、
多くが世界遺産に登録されています。
数あるノートルダム聖堂のなかでも最も有名と言っても過言ではないのが、
パリの「ノートルダム大聖堂(La cathédrale Notre-Dame de Paris)」です。
「パリのセーヌ河岸」という名称で登録されている世界遺産の一部でもあります。
また、大聖堂の正面広場の石畳に溶け込んでいる直径70cmほどの丸い石盤には、「POINT ZERO」を示すプレートがあり、「ノートルダム大聖堂」はパリから各地への距離を表す際の0km地点(起点)となっています。
まさに、パリの中心という意味ですね。
Notre Dame is the heart of Paris. Not the Eiffel Tower, but Notre Dame.
Outside her 850-years-old facade is a marker known as Point Zero. It's the point from which everything in France is measured.
Victor Hugo's novel would enshrine the cathedral's importance to the city. pic.twitter.com/3gB2AoLbCo
— Sarah Hina (@StepByStepWDW) April 15, 2019
年間約2000のミサが開かれ、訪問者は1200万人を超えるようです。
パリ市の起点であり、14の国道の出発点でもあります。パリのシンボルであるだけでなく、フランス国民が誇る場所なのです。
フランス・パリのノートルダム大聖堂の火災後
火災では大聖堂の屋根と尖塔が崩落しました。
消火活動は、出火から9時間にも渡ったそうです。
火災の原因は、エレベーターの電気系統の故障だとか、
作業員のタバコが原因だとか、色々な噂が流れましたが、
現在のところ、原因は不明です。
フランス大統領・エマニュエル・マクロン氏は、
12世紀から建築が始まったこの大聖堂の再建を約束しています。
一時は、5年後までに再建する意志を表明した。
おそらく、パリで開催されるオリンピックを見通してのことでしょう。
あれから約半年、ノートルダム大聖堂は、その後どうなっているのでしょうか。
今回の火災でもっとも話題になった尖塔は、荒廃していた大聖堂を19世紀半ばに大規模に修復したヴィオレ・ル・デュクという建築家によって復元されたもの。
ノートルダム大聖堂は、一見、石造りに見えますが、
火災で燃えてしまった屋根の構造部分は、木材で出来ていて、
木の量は総計約1300本分だとか。。。
7月17日、国民議会では、ノートルダム大聖堂改修と保全法案が採択された。
マクロン大統領が、5年目標で、改修するという意見に対し、
200年かけて建立した大聖堂だから、改修は急ぎすぎではないのか、十分にお金は集まるのか等々、多々議論があったようです。
今、注目されるのは、どのように修復するのか、ということ。
日々、ノートルダムに関するニュースは報道されています。
現状、現場は毎日のように70人くらいの作業員が働いています。
天井は覆われ、外側の支持アーチの部分はすでに新しい木で補強されました。
ところが8月に入って、環境団体によって警告されていた鉛汚染が確認されたことで、
工事は、3週間中断。屋根に使用されていた鉛が溶けて、実際、場所によっては基準値よりも高い鉛汚染の数値が検出されたとのことです。
夏があけ、また工事は再開されたとフランスのマスコミにより報道されていました。
フランスのマスコミは定期的に大聖堂をめぐる状況を報道しているます。
今後も諸々の問題が出てくるともいますが、世界中から注目され、
また、世界中の人々が見守っていることだけは間違いないと思います。
#ノートルダム大聖堂 の火災から3か月。焼け焦げた築850年の #世界遺産 の内部が報道陣に公開された。「聖堂内は薄気味悪いほどがらんとし、身廊にはがれきが散乱。屋根からの落下物が内部を傷つけないよう、頭上には巨大な保護ネットが張られている。」(AFP) pic.twitter.com/x5EoTQ6TBm
— フランス大使館文化部/アンスティチュ・フランセ日本 (@ifjapon) July 23, 2019
まとめ
今日は、2019年4月15日の夕方に発生した大火災によって
大聖堂の屋根と小塔が焼け落ちてしまったノートルダム大聖堂の状況について
お伝えしました。
現在、工事中のノートルダム大聖堂の中には入れませんが、
外観は少し遠くからですが、見る事が出来ます。
■Notre dame de Paris
住所:Rue du cloître Notre-Dame 75004 Paris
TEL:01 42 34 56 10
アクセス:Cité(メトロ4)、Saint Michel Notre Dame(メトロ4、RER-C)から徒歩3分
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
あ・びあんと!